顎関節症は噛み合わせの異常を含めた、さまざまな要因によって引き起こされる病気です。そのため、原因が異なれば、それに対する治療法も異なります。
たとえば、ストレスなどによって睡眠中や日中に食いしばり・歯ぎしりが起きている場合は、食いしばりが顎関節症を悪化させていることをご説明し、食いしばりなどをやめる方法をアドバイスします。
また、睡眠中の歯ぎしりが原因の場合は、顎関節への負担を軽減させるため、歯ぎしり対策用スプリントを就寝時に装着していただきます。
そのほか、疼痛の強い方には非ステロイド系消炎鎮痛薬を投与します。筋痛に対しては負荷の軽減およびホットパック、大開口による筋ストレッチを行います。慢性筋痛や広範囲の筋痛、痛み神経の過敏化によって引き起こされる場合には三環系抗うつ薬が効果的です。
それぞれの原因に合った治療法がありますので、顎関節症の症状や原因に心あたりのある方は、まずは当院へご相談ください。