永久歯と乳歯の“ちがい”と生え変わりの注意点について解説

本数・色・硬さなど見た目と構造の違い

お子さまの成長に伴い、乳歯から永久歯へと順番に生えかわっていきますが、「そもそも乳歯と永久歯は何がどう違うの？」と気になる方も多いのではないでしょうか。
まず本数の違いとして、乳歯は全部で20本、永久歯は親知らずを含めると最大32本になります。
また、色にも差があり、乳歯はやや白く透明感があるのに対して、永久歯は黄みがかった象牙色が特徴です。

乳歯も永久歯と同じくらい大切な歯

その他にも、永久歯の方が歯の根が長く、厚みや硬さも増しているという特徴があります。
乳歯は“抜ける前提の歯”とはいえ、噛む力や発音、顎の成長に大きく関わる大切な存在です。
正しい理解とケアが、将来の歯並びや健康を左右します。

生え変わりの目安は6歳〜12歳ごろ

お子さまの歯が乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、一般的に6歳ごろから12歳ごろまでが目安とされています。
最初に生えてくるのは、乳歯の奥に新しく生える「6歳臼歯（第一大臼歯）」で、次いで前歯、犬歯、奥歯の順に入れ替わっていきます。

子どもによって時期や順番に個人差あり

ただし、生え変わりのタイミングには個人差が大きいのも特徴です。
早い子では5歳で前歯が抜けはじめたり、逆に7歳を過ぎても変化が見られないケースもあります。
それだけに、保護者の方からは「うちの子だけ遅いのでは？」「順番がバラバラだけど大丈夫？」といった不安の声が多く挙げられることが多いです。
生え変わりの時期や順番に不安を感じたときは、歯科医院で定期的なチェックを受けることで、必要に応じたアドバイスや対応が可能です。
大切なのは、焦らずにお子さまのペースを見守ることです。

目安は小学校中学年ごろまで

「そろそろ仕上げ磨き、やめてもいいのかな？」と迷われる保護者の方は多いのではないでしょうか。
一般的には、小学校中学年（9〜10歳）頃までは仕上げ磨きを続けることが推奨されています。
この時期は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」です。
生えたばかりの永久歯は柔らかく虫歯になりやすいうえ、奥歯は高さが低く磨き残しが出やすいため、大人の目と手によるサポートが非常に重要です。
特に6歳臼歯（第一大臼歯）は最初に生える永久歯でありながら、乳歯のさらに奥に出てくるため、子ども自身ではうまく磨けないことが多くあります。
お子さまが一人で磨く練習をしながら、最後に保護者がチェック・仕上げを行うことで、虫歯リスクを大きく減らすことができます。
仕上げ磨きの卒業の目安は、正しい歯磨き習慣が身につき、親の手を借りずに磨けるようになったときです。

「二重歯列」などの異常に早めに気づく

乳歯から永久歯へと生えかわる時期は、お子さまの歯の健康にとって非常に重要なタイミングです。
この時期に見落とされがちなポイントを知っておくことで、将来の歯並びや口腔トラブルを防ぐことができます。
まず注意したいのは、「二重歯列」と呼ばれる、乳歯が抜ける前に永久歯が内側から生えてくる状態です。
自然に乳歯が抜けるケースもありますが、放置すると歯並びが乱れる原因になるため、気づいた時点で歯科医院でのチェックが安心です。

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高座渋谷パール歯科では、小児期の大切な成長段階に寄り添いながら、やさしく丁寧に対応いたします。
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