子どもの口臭が気になっても、様子見でよいのか受診すべきか迷う方は多いのではないでしょうか。今回は、子どもの口臭の原因と受診の目安、ケアのポイントを解説します。

子どもの口臭で多い原因は?

子どもを抱っこしている様子

子どもの口臭のよくある4つの原因を確認しましょう。

磨き残し・食べかすが残っている

子どもの歯は小さく凹凸も多いため、歯ブラシが届きにくい場所に汚れが残りやすいです。残った食べかすや歯垢には細菌が増え、においのもとになるガスが発生します。特に奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯茎の境目は汚れがたまりやすい傾向があります。

虫歯や歯茎の炎症がある

虫歯が進むと歯に穴ができ、そこに汚れや細菌がたまりやすくなります。細菌が増えると口臭が強くなることがあります。また、歯茎に炎症があると、歯と歯茎のすき間に汚れが入り込み、出血や滲出液が出てにおいにつながることもあります。歯茎が赤い、腫れている場合は関連が疑われます。

舌の白い汚れ(舌苔)がついている

舌の表面には細かな凹凸があり、食べかすやはがれた粘膜、細菌がたまりやすいです。これらが舌の上で白っぽい汚れとして見えるのが舌苔です。舌苔が増えると、細菌がにおいの成分を作りやすくなり、口臭の原因になることがあります。朝起きたときに目立つこともあります。

口呼吸・鼻づまりで口が乾く

口の中が乾くと唾液の働きが弱まり、細菌や汚れが洗い流されにくくなります。唾液には口の中を清潔に保つ役割があるため、乾燥が続くと口臭が出やすくなります。鼻づまりがあると口呼吸になりやすく、寝ている間に口が開いて乾きが進むことで、朝ににおいが強く感じられる場合があります。

子どもの口臭は病気?受診の目安

子どもの口臭が続くときは、原因が口の中か、他の不調かの見極めが大切です。受診の目安をお伝えします。

放置せず歯医者へ行く目安

以下の症状がある場合は、虫歯や歯茎の炎症などお口の中の病気が原因になっている可能性があります。早めに歯医者で確認すると安心です。

・口臭が数日以上続く、または繰り返す
・歯や歯茎に痛みがある
・歯茎が赤い・腫れている、出血しやすい
・歯に黒ずみや穴のような変化がある
・食べるときに噛みづらい、しみるような様子がある

耳鼻科・小児科も考える症状

以下の症状がある場合は、鼻や喉の炎症(副鼻腔炎など)や、体調不良が背景にある状態が原因で口臭が強くなることがあります。耳鼻科・小児科の受診をご検討ください。

・鼻づまりが続き、口呼吸になっている
・のどの痛みや、飲み込みづらさがある
・咳や痰が長引いている
・発熱やだるさなど、全身症状がある
・口臭と一緒に強い胃腸症状(吐き気・下痢など)がある

子どもの口臭を減らす自宅ケア

歯磨きをしている子供

子どもの口臭は、毎日のケアで軽くなることもあります。自宅で続けやすい基本のケアをご紹介します。

仕上げ磨きで磨き残しを減らす

子どもは手先がまだ器用でないため、どうしても磨き残しが出やすいです。特に奥歯の溝、歯と歯の間、歯と歯茎の境目は汚れが残りやすい場所です。仕上げ磨きで細かい部分まで確認すると、歯垢がたまりにくくなり、口臭の原因を減らしやすくなります。

フロスで歯と歯の間をケアする

歯ブラシだけでは、歯と歯が接している部分の汚れを落としきれないことがあります。ここに残った汚れは細菌が増えやすく、においの原因になりやすいです。フロスを使うと、歯と歯の間の汚れを取り除きやすくなります。歯茎を傷つけないよう、ゆっくり動かすのがポイントです。

水分補給と口の乾き対策

口の中が乾くと唾液が少なくなり、汚れや細菌が流れにくくなります。唾液は口の中を清潔に保つ役割があるため、乾きが続くと口臭が出やすくなります。子どもは遊びに夢中で水分が少なくなりがちなので、こまめな水分補給を意識すると、口の乾きによるにおいを抑えやすくなります。

舌はこすりすぎない

舌の表面には汚れ(舌苔)がつくことがあり、増えると口臭の原因になることがあります。ただし、強くこすると舌の表面を傷つけ、ヒリヒリしたり炎症の原因になることもあります。舌をケアする場合は、やさしく短時間で行い、痛みや出血があるときは無理に続けないようにしましょう。

当院でできる子どもの口臭ケア

子どもの口臭が続くときは、原因をはっきりさせることが大切です。当院で行う原因の確認とお口のケアを紹介します。

口臭の原因をお口の中から確認

当院では、まず子どものお口の中を見て、口臭につながりやすい原因がないか確認します。虫歯の有無、歯と歯の間の汚れ、歯茎の腫れや出血の有無、舌の白い汚れの状態などを丁寧にチェックします。原因が分かると、必要な対応が整理しやすくなり、不安も軽くなります。

クリーニングで汚れを落とす

当院は「か強診(かきょうしん)」認定歯科医院です。そのため、患者さまに保険内でPMTC(歯科衛生士によるプロフェッショナル・クリーニング)を受けていただくことができます。歯ブラシでは落としきれない汚れを丁寧に除去し、口臭につながりやすい汚れを減らして、口の中を清潔に保ちやすくします。

また、クリーニングは汚れを落とすだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを早めに見つけ、予防につなげることにも役立ちます。子どもだけでなく親御さまも安心して通っていただけるよう、状態や必要性を分かりやすくお伝えしながら進めます。

子どもの口臭が気になる方は高座渋谷パール歯科・矯正歯科へご相談を

子どもの口臭は、いくつかの原因が重なって起こることがあります。当院では口臭につながる原因を分かりやすくお伝えし、必要に応じてクリーニングで汚れを落とし、子どもに負担が少ない形でケアを進めます。

高座渋谷で子どもの口臭が気になる方は高座渋谷パール歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

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